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『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(単行本) |
初めての本です。
子ども時代を育んでくれたTVについての本ですから、客観性を標榜するのではなく私語りというスタイルをとりました。映画監督の瀬々敬久氏があるコラムで、この本における一人称の「僕」とは、社会からの関係値としての「僕」であり、ポストモダンをくぐり抜けた以後の語り口であると書いていたのを読んで、言い当てられた気がしました。
表紙は漫画家の近藤ゆたかさんと話しながら、工場、夕陽、怪獣のシルエット、汚れた川にランドセルの少年と、共通の原風景を集約してもらいました。
(宝島社、1993年発行、1500円[本体1456円])
オビ表1テキスト |
差別・犯罪・初恋・妄執… |
四人の作家が怪獣に託した<孤独>を<痛み>とともに体験し直す渾身の力作!
「この本は夢の怪獣に同化していた世代による初めてのマニフェストである」 |
文芸評論家・竹田青嗣 |
書 評 |
「永遠の孤立者・少年」(真喜屋力『映画芸術369号』)
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「「ウルトラマン」に差別問題読み込む」(川本三郎、「公明新聞」、93年9月6日) |
「優れたマス・カルチャー批評」(木股知史、「週刊読書人」、93年10月4日)
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