第一CPまでは渋滞がひどかったこともあり、昨年よりも疲労せずに到着。今年はすでに日が暮れて暗くなっており、ヘッドランプを出していた。三頭山の登りは疲れたが、前半に飛ばさなかったので、登りの苦しさがある程度計算できた。やはり昨年の経験から、少しはコースの感覚を覚えているようだ。
鞘口峠から第二CPまでの間で、ヘッドランプとハンドランプが同時に消灯するというアクシデントに遭ってしまい、あやうくガケ下に落ちるところだった。
第二CPあたりから疲れがひどくなる。足もとのグリップが悪くなってしまい、トップを譲り合っては、頻繁に転ぶようになる……。昨年、大滑りした第二CPすぐ先の坂では、あまりひどい転び方はしなかったが、やっぱり転んだ。御前山までの水平道は走る力を失っている。登りもコタエタ。長い長い長い……標高差300なのに? いつ着くんだ? ようやく頂上に着いても、下りの大ダワまでがまた長い……ともかく長かった。
大岳山への水平道もトボトボ歩く。登りも何度か休みが入ってしまう。寒い、冷たい。次第に前後の間が開いていく、前にも後ろにも人がいないほうが、自分のペースで歩けて精神的にはラクな気がする。大岳山から下ってしばらくすると、明るくなってきた。あぁ。もう朝か……昨年よりもずっと早い、まずいな。
長尾平手前の水平道になってからは、明るくなってきたこともあって走っていくことにする。ここからはFINISHまで(登り以外は)走れるだけ走ろうと心に決める。でないと、昨年よりも1時間半以上遅れてしまう、なんとか1時間程度で抑えたいと思ったのだった。
日の出山で雨具を脱いでしまったが、雨はまだ降り続いていて、時に強く降る始末。寒い、走るしかない。 金比羅尾根の後半は足が上がらなくなって、ダッシュで降りていくたくさんのランナーに抜かれてしまった。あと少しなのに……。山道は完全に泥水が溜まっていてバシャバシャと踏みつけながら走る。
アスファルト道になって足が痛いが最後まで走ってFINISH。
完走証をもらって、 泥だらけの靴と足を洗って、仲間の待つ体育館へと向かった。
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