カッコイイ『倫理 〈悪の意識〉についての試論』

あまりに忙しいので発作的に『倫理 〈悪の意識〉についての試論』(アラン・バディウ著/長原豊+松本潤一郎訳)を開いて、手当たり次第に、適当なページを読み出す。
そういうふうに読んでいいでしょ、この際。
で、この本はカッコイイので、無人島に持って行って、読み終わったら焚きつけに使おうと思う。

倫理
p.70
「保守-保全主義が「不可能だ」と布告する何ものかを意欲することを宣言し、こうした無への欲望に抗う複数の真理を肯定することによってのみ、ただそうすることによってのみ、私たちはその身をニヒリズムから引き剥がすのである。あらゆる愛に充ちた出会い、あらゆる科学の再-創設、あらゆる芸術的発案、そしてあらゆる解放政治の因果連関、それら私たちの眼前に突きつけられる不可能なものの可能性が、その内実が死を決定することでしかないよく-生きることの倫理に抵抗する、複数の真理の倫理を支える唯一の原理なのだ」

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