北京大学・馬場公彦氏による中国レポート、前編はコロナ禍を受けた小中学校の状況について。 中国の教育現場から見たコロナ感染時期のオンライン授業(前編)~教育の機会均等を保障した小中学校~ 日本のオンライン授業、普及率は5% 文科省は新型コロナウイルス感染症対策として、2月28日付で小中高等学校及び特別支援学校等における全国一斉の臨時休業要請を通知した。これが学校に通う子どものいる家庭と学校現場に [...]
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Category Archives: 電子書籍出版メモ
著作権は文化のためになっているか ~ 雑誌「広告」Vol.414(3月26日発売)より
本稿は、クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0国際(CC BY 4.0)ライセンスに基づき、雑誌「広告」Vol.414(3月26日発売)掲載の猪谷誠一氏(文)/猪谷千香氏(編集協力)によるコラム(7月9日に「note」で公開)を改変・転載しています。 (※改変点:転載にあたり、行頭字下げの追加を行っています。また、元記事の図版は著作権法第32条「引用」に基づき掲載と記されていますが、イギリス国立 [...]
アメリカの人種差別問題は出版界をも変えつつある
白人警官が黒人男性を殺害する事件が起き、ハッシュタグ #Blacklivesmatter とともに抗議活動が始まった。これを受け、アメリカの出版はどう変わろうとしているのだろうか? 「人種差別はいけない」と気づいたアメリカの出版社が今取りくんでいること 5月末にミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官によるジョージ・フロイド殺害事件をきっかけに、全米でBlack Lives Matter(以下、 [...]
「電子図書館サービス貸出急増」「NAVERまとめサービス終了」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年6月28日~7月4日)
2020年6月28日~7月4日は「電子図書館サービス貸出急増」「NAVERまとめサービス終了」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 CA1975 – オルタナティブな情報を保存する:統計不正問題からこれからの図書館を考える / 福島幸宏〈カレントアウェアネス・ポータル(2020年6月20日)〉 https://cur [...]
「デジタル広告市場の問題点や解決策について政府が中間報告」「2019年中国出版市場の動向報告」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年6月21日~27日)
2020年6月21日~27日は「デジタル広告市場の問題点や解決策について政府が中間報告」「2019年中国出版市場の動向報告」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 ポプラ社「低返品高利幅」実験 実売維持し返品半額に〈文化通信デジタル(2020年6月22日)〉 https://www.bunkanews.jp/article/219 [...]
2019年中国出版市場の動向報告(後編)――オンライン書店・電子書籍・オーディオブックが好調
国土の広さもあってか、中国ではネット書店のほうがリアル書店より圧倒的に優勢。さらに、電子書籍やオーディオブックの普及も進んでいるようだ。馬場公彦氏によるレポート、前編はこちら。 リアル書店をはるかに上回るネット書店の売上 書籍の小売販売には日本と同様に、ネット書店とリアル書店の2つのルートがあり、インターネットとeコマースの普及によりネット書店の優位の趨勢がいっそう顕著になっている。2019年 [...]
2019年中国出版市場の動向報告(前編)――新刊点数減、ベストセラー志向、既刊書優勢が顕著に
中国の出版市場は2019年、どのような傾向だったのだろうか? おなじみ馬場公彦氏によるレポート、今回は前後編でお届けする。 コロナ禍でリアル書店大打撃 中国圏出版事情解説子の任務として、年次の中国出版業界の市場動向について、毎年定期的に報告していきたい。今回は昨年2019年の実績と動向について。 出版業界が蒙ったコロナ禍による市場の打撃については、2020年第1四半期の指標に反映されており、 [...]
「学校図書館とデジタルトランスフォーメーション」「電子図書館サービス大幅伸張」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年6月14日~20日)
2020年6月14日~20日は「学校図書館とデジタルトランスフォーメーション」「電子図書館サービス大幅伸張」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 司書教諭が図書室という場を失って取り組んだこと ~ 学校図書館の存在意義とデジタルトランスフォーメーション(DX)〈HON.jp News Blog(2020年6月16日)〉 http [...]
デジタルネイティブの生徒たちは自発的にオンラインイベントを企画した ~ 学校図書館の存在意義とデジタルトランスフォーメーション(DX)
新型コロナウイルス感染拡大を受け、新学期からオンライン授業を行っている工学院大学附属中学校・高等学校。そこで働く司書教諭の有山裕美子氏は、生徒たちの自発的な動きに感心させられた。短期集中連載の、今回は後編。前編はこちら。中編はこちら。 改めて学校図書館を問い直す〈後編〉 改めて「情報」とは それでは、学校図書館で扱うべき「情報」とは何だろうか。IT用語辞典によれば情報とはインフォメーションであ [...]
生徒向けの使えるリンク集が「学校図書館の自殺行為」と言われた ~ 学校図書館の存在意義とデジタルトランスフォーメーション(DX)
学校図書館は、紙の本を貸出したり本を紹介するだけの場所ではないと、司書教諭の有山裕美子氏(工学院大学附属中学校・高等学校)は訴える。では学校図書館には、どのような役割があるのか? 短期集中連載の、今回は中編。前編はこちら。 改めて学校図書館を問い直す〈中編〉 その一方で、先に挙げた使えるサイトのリンク集を作った学校図書館の仲間の一人から、こんな話を聞いた。同業の仲間から、こうしたリンク集を作る [...]
司書教諭が図書室という場を失って取り組んだこと ~ 学校図書館の存在意義とデジタルトランスフォーメーション(DX)
新型コロナウイルス感染拡大を受け、全国の小中高校などが臨時休校となった。そんな中でも「学びを止めない」ため、学校図書館はどのような取り組みを行っているか? また、そこにはどのような問題があるのか? 司書教諭の有山裕美子氏(工学院大学附属中学校・高等学校)に寄稿いただいた。前中後編の短期集中連載でお届けする。 改めて学校図書館を問い直す〈前編〉 学校図書館の使命とは 私は学校図書館に関わり始めて [...]
「NewsPicks Book終了」「読書バリアフリー法施行1年」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年6月8日~13日)
2020年6月8日~13日は「NewsPicks Book終了」「読書バリアフリー法施行1年」」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 【出版時評】役割重くなる業界シンクタンク〈文化通信デジタル(2020年6月8日)〉 https://www.bunkanews.jp/article/column/218516/ 全国出版協会が [...]
「奈良と八王子の公共図書館にオーディオブック配信サービス」「海賊版対策の改正著作権法成立」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年6月1日~7日)
2020年6月1日~7日は「奈良と八王子の公共図書館にオーディオブック配信サービス」「海賊版対策の改正著作権法成立」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 全国学校図書館協議会(全国SLA)、「新型コロナウイルス感染症拡大防止対策下における学校図書館の活動ガイドライン」を公表〈カレントアウェアネス・ポータル(2020年6月1日)〉 [...]
「ゴーストライターも下請法で守られる」「海賊版サイト対策の著作権法改正案衆院通過」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年5月25日~31日)
2020年5月25日~31日は「ゴーストライターも下請法で守られる」「海賊版サイト対策の著作権法改正案衆院通過」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 デジタルハリウッド大学、新入生研修を完全オンラインで実施 ~「コロナ後の未来を考える」をテーマに新入生300人が5日間で電子書籍を製作 https://prtimes.jp/mai [...]
編集者依頼の代筆自伝、出版取り止めで原稿料未払いは下請法違反? ~ ライターが自分の身を守るためには
出版社の編集者から著名人の“自伝”代筆を依頼され、いわゆる“ゴーストライター”として密着取材し数カ月がかりで原稿を執筆。ところが完成間際で出版取り止め、原稿料も支払ってもらえない ―― このような場合、ライターは下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)で守られるのだろうか? 独占禁止法・景品表示法・下請法などを専門とする弁護士・池田毅氏に話を伺った。 下請法の対象は“特注品” ―― 下請法とはど [...]
「電子図書館TRC-DLの4月貸出実績前年同月比423%」「書店向けBooksPROスマホ版と出版社向けBooksPRO Compact」など、出版関連気になるニュースまとめ(2020年5月18日~24日)
2020年5月18日~24日は「電子図書館TRC-DLの4月貸出実績前年同月比423%」「書店向けBooksPROスマホ版と出版社向けBooksPRO Compact」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版関連ニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 遠隔複写サービス受付再開〈国立国会図書館(2020年5月18日)〉 https://www.ndl.go.jp/jp/new [...]
アメリカの図書館はコロナ禍にどう立ち向かっているか?
アメリカの図書館は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、どのような対応を行っているのだろうか? 知のインフラとしてのアメリカの図書館の取り組み アジアやヨーロッパに続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るうアメリカでは、3月17日に全米図書館協会(American Library Association, 以下ALA)が正式に国内の全図書館の閉鎖を求めた。「すべての学術・公 [...]
「4月書店売上前期比6%減」「中国出版業界のコロナ禍対応解説」など、出版業界気になるニュースまとめ(2020年5月11日~17日)
2020年5月11日~17日は「4月書店売上前期比6%減」「中国出版業界のコロナ禍対応解説」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 マガジン航 【note分室】 を始めます〈仲俣暁生|note(2020年5月11日)〉 https://note.com/solar1964/n/n2c818c1827ba HON.jpの理事でも [...]
中国出版業界・書店業界はコロナ禍にどう立ち向かったか
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた中国では、出版業界や書店業界はどのような取り組みが行われていたのだろうか? 「疫情」下の中国出版業界 全世界がコロナウイルスによるパンデミックの脅威に曝されている。人々は密集を避け家に籠ることを余儀なくされ、生産活動が停滞し消費行動が抑制されている。その中で、日本においては、意外なことに今年の1月から4カ月連続で書店の販売総額が前月を上回る好況を呈し [...]
「コロナ禍での緊急事態延長も一部制限緩和で書店や図書館が再開へ」「米出版社の許諾ガイドライン」など、出版業界気になるニュースまとめ(2020年4月27日~5月10日)
2020年4月27日~5月10日は「コロナ禍での緊急事態延長も一部制限緩和で書店や図書館が再開へ」「米出版社の許諾ガイドライン」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 国内 販売概況 2020年3月期 販売実績は5.6%減 新型コロナウイルスが各ジャンルの販売に影響〈公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所(2020年4月24日)〉 [...]
コロナ禍対応で米出版社が迅速に「許諾ガイドライン」を更新できた理由
アメリカの出版社は新型コロナウイルス感染拡大を受け、どのような対応を行っているのだろうか? コロナ禍中でアメリカの出版社が示した Permission Guidelines でリモート授業や読み聞かせに対応 4月末の時点で、アメリカの書籍出版業界の中心地であるニューヨーク市における新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は14万人を超え、死者も1万人以上を数える。ロックダウン(都市封鎖 [...]
「TRCの電子図書館3月の貸出前年比255%と急増」「全国の図書館休館率88%に」など、出版業界気になるニュースまとめ(2020年4月20日~26日)
2020年4月20日~26日は「TRCの電子図書館3月の貸出前年比255%と急増」「全国の図書館休館率88%に」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 ポッドキャスト 国内 新型コロナによる出版社の営業対応公開 出版アナリスト・湯浅氏が独自に収集〈ほんのひきだし(2020年4月20日)〉 https://hon-hikidashi.j [...]
HON.jp News Blogの運営体制変更について
HON.jp News Blogは「本(HON)のつくり手をエンパワーするメディア」として、論考・解説・意見などの優先順位を従来より高くすべく、5月1日より運営体制を変更いたします。 体制変更の背景 コロナ禍で緊急事態宣言が発令されるなど、いま世の中が大変な状況になっています。書店の臨時休業によって、販売機会の逸失が起きています。また、図書館や公文書館など過去の英知や記録を収集保存し提供する機 [...]
共感を呼び称賛された『武漢日記』が一転、海外版の翻訳出版で批判と中傷に晒されたわけ
出版社を定年退職したのち北京大学で教鞭を執る馬場公彦氏に、中文圏の出版事情についてコラムを連載いただくことになりました。1回目は、新型コロナウイルス感染症のため都市封鎖された中華人民共和国湖北省の武漢市の様子を綴った『武漢日記』出版をめぐる騒動についてです。 方方『武漢日記』がもたらした波紋 4月8日、新型コロナウイルス最初の感染者が出た武漢市で、2カ月半にわたるロックダウン(封城)がようやく [...]
「アマゾンが出版物など入荷制限」「東野圭吾7作品電子化」「図書館閉鎖で校正に支障」など、出版業界気になるニュースまとめ(2020年4月13日~19日)
2020年4月13日~19日は「アマゾン、出版物など入荷制限」「東野圭吾7作品電子化」「図書館閉鎖で校正に支障」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。 ポッドキャスト 国内 機関向け電子書籍提供サービス「Maruzen eBook Library」で人文社会学系出版6社の指定タイトルが同時アクセス数を臨時拡大 ~ 新型コロナウイルス感 [...]
武漢の作家が封鎖された都市での体験を綴った本の海外版が標的に
中国・武漢在住の小説家、方方(Fang Fang:ファンファン)が60日間に渡る都市封鎖の体験をブログに綴ったものが英訳され、出版される運びとなった。だがそれを知った中国の人々から様々な脅迫を受けていると、英デイリー・メール紙が伝えている。 方方(本名:汪芳)は2010年に魯迅文学賞を受賞、「風景」「琴断口」、映画「風水」の原作となった「万箭穿心」などの作品がある。(日本語では『コレクション中 [...]
『流星シネマ』吉田篤弘/角川春樹事務所/5月15日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
個性的で魅力的な人々が織りなす、静かであたたかな物語。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 流星シネマ 吉田篤弘/角川春樹事務所 内容紹介 人生の季節は冬に向かっているけれ [...]
『神さまの貨物』ジャン・クロード・グランベール/ポプラ社/10月5日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
モリエール賞作家が書いたこの物語は、人間への信頼を呼び覚ます「小さな本」として、フランスから世界へ広まり、温かな灯をともし続けている。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 神 [...]
米有力地方紙のトリビューン社が給料カットのうえさらなる一時解雇を発表
シカゴを拠点とする新聞チェーンであるトリビューン・パブリッシング(Tribune Publishing)は、全社に及ぶ3週間の一時休暇(furlough)を発表したとシカゴ・トリビューン紙など複数のメディアが伝えている。 新型コロナウイルスの影響による広告収入の激減を理由としてあげ、5月〜7月にかけ一定の枠内の給与の社員に対して行われる。この間、健康保険は支払われるが給与はなし。一時休暇の代わ [...]
『ルカ・モドリッチ自伝 マイゲーム』ルカ・モドリッチ(著)/ロベルト・マッテオーニ(著)/長束恭行(翻訳)/東洋館出版社/6月1日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
バロンドール、ワールドカップMVP、欧州CL三連覇、FIFA世界最優秀選手賞……など、これまで様々なタイトルと栄冠を手にした、クロアチアの英雄ルカ・モドリッチ初の自叙伝。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありま [...]