頭をガッーン!と叩かれたようなデザイン(アクションかな?)。発展途上国の女性や子供のからだへの負担を軽減する水運び器「Q DRUM」。 | wagonR35〜R35デザイナーに見えるもの.
twitterのhatebuで知ったんですが、この水運び用のドラム回転型ポリタンクに考えさせられる。
より多くの、世界の90%の人に必要な「社会的な道具」。
ホンダやトヨタはF1撤退、電気自動車を作って、エコーカー減税、補助金も! とエコを謳いながら、そんなのは世界の10%の人を対象にしている。
いや、もっと少ない人たちのための商品。
それが悪いとは言わないけど、「旧くて単純な車輪」を世界に活かすような考え方も忘れずに、と。
グーグルで探せばたくさん出てくるのですが、後で関連するリンクを追記します。
いくつか気になったことが。
一つは、この回転式タンクの価格です。
個数:1 – 99ドラムの価格は1ユニット「R490」となっている。南アフリカ共和国の通貨「ランド(ZAR)」なんですが、1ZARは11円ぐらい(2009年11月10日)です。
んー、一個5000円ぐらいするのかぁ。高いんだなぁ・・・
あともう一つは、これ、50リットル=50kgになると、坂道は難しい。
「重いコンダラ」状態(路面を平らにするローラー)では簡単に引っ張り上げることはできないような。
平地の多い場所ならいいけど山間地で水場が下のほうにあったら大変だな、と。上であっても、ゴロゴロと落ちていってしまうから支えるのは大変だ。
となると、このドラムにはオプションとして「坂道ストッパー」が必要かも。回転してるときは邪魔にならず、回転が止まるとストッパーがかかる、アレです。
でもこれは誰でも考えつくし、すぐに自作できるでしょう。
それともう一つ、このドラムのプロジェクトは「The GivenGain Foundation」という非営利財団の活動で、寄付金はスイス連邦内務省の規制によって管理される、と書かれています。オフィスはスイスと南アフリカ・・・ふーむ・・・いや・・・なんでもない・・・グーグルの日本語で検索しても、今のところ、ほとんど何も出てこないのでした(2009年11月10日現在)。寄付を募るプロジェクトというのは最近、日本でもあちこちで見かけるのだけど、団体の情報公開、その透明性は重要ですよね。