昔よく歩いた夜道。
畑の向こうにいつもの星空が見えた。
絵描きのオジサンの飄々とした雰囲気が好きだった。
いとこたちとは、十年以上、顔を合わせていなかった。
それぞれに歳をとった。オジサンになっている。
その間、いろいろあった、それぞれに。
生まれ育った場所は、星がよく見えた。
子どもの時の天体観測の時にも同じ星空があった。
少し遠くに移っても、それは見えると思う。たぶん。
この星空の下にいる人々が幸せで、
そしてこの星空が、いつまでも、どこであっても、
見られますように。