ソーシャル・ネットワーク

映画が公開されるそうだ、2011年1月。Facebookの起業の話だね。

貼っておくかな。

予告編の字幕を起こしておく。何の役に立つかは知らないけれど。


“友達になる”
“承認”
“2人がいいね!と言っています’”
“最悪な日” This day sucks!
世界最大のSNS誕生の物語
全てはこの男から始まった
ハーバード大学2003年秋
皆が驚くことをしたいな
なぜ?
楽しく生きていくためにね
友達を増やすサイトを作ろう
写真にプロフィール
そこでは大学の出来事を
語り合うんだ
2時間で2,200アクセスも?
22,000だ
数百万ドルの価値がある
まさか?(millions?)
逆に俺たちが盗用したと言ってる!
サイトが盗まれた
100万ドルじゃ安い、10億ドルだ
変化に乗り遅れてる
バカにするな
奴を訴えましょう
君には付いていけない
僕がフェイスブックを創った
言いたいことがあるだろ
僕の会社が台無しだよ!
僕達のだ
負け犬になるぞ!
マーク!!
失うもの無くして5億人の友達は創れない
(僕達の時代だ!)
訴えの内容はセキュリティと著作権そしてプライバシーの侵害です
君の親友は6億ドルを要求してる
僕が自腹で払うよ
だから仕事を続けさせて
失礼ですが
ハイ?
理解できません
どこらへんが?
ソーシャル・ネットワーク


追記2010/11/09:この記事は、「映画評」ではありません。映画が公開されたら観るつもりです。
この記事を公開してしまってから、言いたいことがよく表せてないことに気付いたので、気付いたところは追加していきます。

友達ってなんだろうね。

5億人の友達??

友達なんて、ほんとの友達なんて1人いればいいよ。

facebookは基本的に実名、匿名を認めたがらないんだよね。
初期の頃に適当に登録したアカウントだと使えないな、適当に匿名で設定したな、と思って、アカウント削除しようと思ったら、2週間はデータが残るんだそうだ。
利用者からの削除要求に即時では応えない。

……すごく変だな、と思ったわけなんだ。

追記2010/11/09:そういうシステムなんだから、使いたくなけりゃ使わなければいいじゃん、と言われればそうですが(^_^; 

瞬間的に思ったのは、銀行振込を間違ったら容易には元に戻せない、ってこと。
桁を間違って振り込んでしまったらオシマイ、みたいな話。

情報=金かな?

利用しようとする者の情報を頑なに保持しようとする理由、なんだろうね。
違和感があった。

それでちょっと思ったのは、「全世界的住民登録」ということ。
この地上のすべての人間を登記することが義務づけられるような未来、ということ。

追記2010/11/09:全世界にどれだけの人が登録されていないのか、わかりませんが、すべてを登録し把握することは、現実的にはまったく不可能でしょうね。でも、民主主義の国では住民の把握は重要なことでしょう。国民が誰か、国家の主権者を決める大事なことですから。その一方で、その社会システムからこぼれ落ちている人、住所不定無職な方=いらない人=危険な人=犯罪者、のように扱う傾向が出てきてますよね、アメリカだと、そういう人間は、テロリスト扱いされそうですが……そういったニュアンスでの「未来」ってことです。

匿名と実名の問題って、とっても大事だと思うな。
匿名のほうに『固有名』がある、なんて話はそのうち書くかもしれない。

追記2010/11/09:日本人はなぜ匿名を好むか、ここに日本の大事な秘密があるかもしれない。もともと家にカギがなくて、障子や襖でカタチだけ仕切られている、そんな開放的な文化のなかで、個人として立ち現れた瞬間に、ざわめきが起こり、排除されるような……出る杭は打たれるというけれど、そこに新しい名が立ち現れるときに、打ち消そうとする多勢無勢の勢力、個人の名前で立ち現れない空気のようなものが、日本の心性なんだろうな、と。それの是非、善悪はともかくとして。

はるか昔に世界住民登録の命令があって、2000年近く前のことだけれども、
皇帝アウグストゥスからこの世のすべての人間に住民登録をせよと、命令が下るところで、
キリストが馬小屋で生まれたりするわけです。
これ、聖書のルカ伝ですが、史実ではないという話・・・

一斉住民登録命令がなかったとしても、その地域に新しく生まれた者を捕捉するために住民登録せよ、というお達しはあったんでしょう。

なぜかというと、一つは、税金を払え、ってことですね。

生まれたら、その時点で借金ですよ、この世界に。こうやって生まれることができたのは、この「平和な」世界のおかげなんだから、この世界を統治している統治者に生まれながらにして借金がある、と。それで、この世界で生きていくには、支払続けなければならない。

これが、王の身体に間借りする、生まれながらに借金がある人間、という時代の話です。
借金=原罪、とすると、キリスト教の位置がわかりますね。

追記:2010/11/09:位置ではなくて、その成り立ち、ですかね。

王=統治者=自然、と考えれば、自然に対して何らかの借りがあるってことで、現代ならばエコですか? そんなおかしな話でもないですけれど、それが、神格化された一人の人間、家系なんてなると、変ですね。

追記2010/11/09:王からの主権のリース料としての税金が成立するのは、この社会・世界を統治するに足る、立派で賢い王から借りるから、ですね。それが王たるゆえんですが、そうでない場合は恐ろしいですね。それを変えることができる仕組みがあるのはいいことです。
社会の公共サービス、相互扶助のために税金が必要なのはわかりますが、それ以前の話として、人間存在そのものに最初から負わされるような負債というものがあるのだろうか? それが一生続くことはあるのか、ということです。人権の問題でもあります。そして、未来に借金をして負債を未来に繰り延べしている、この日本の現状でもあります。

税金ならまだいいんですが、そうじゃない目的もあります。

統治者は自分を脅かす未来の者が生まれる瞬間を狙って、データベースを更新し、登録を促し、可能性のある者を検索して、殲滅するわけです。

王権を脅かす家系の者を島流しにする、「流され王」の物語は、そうした王族の廃嫡子の物語ですね。

話はズレましたが、ようは、税金なんて、表向きの話なんですよ。その命令に従うか従わないかを選別するフィルターの機能、それが登記の意味です。

追記2010/11/09:すべてそうだと考えるのもおかしい話ですが、さまざまな個人情報が収集・蓄積され、管理されていることは確かですし、これからますます、そういう傾向が強まるでしょう。

facebookが、何十年かの未来に、そんな「世界住民登記所」になるのかな?

なんて思いつつ、そんな未来は困らなイカ、って思うわけです。

ぜんぜん困らないですか・・・まぁ、アウグストゥスの話や聖書や民話みたいな「お話」なんて、関係ないっすよね。

ネットに繋がってない人は無関係だし。

無関係な人は人間としてカウントされない、そんな未来になったりして。

望んでもいない統治機構にデフォで税金とられるなんて嫌だなー、なんて、
そんなふうに思ってる人をすぐに見つけるには、いいシステムですよね、と。

考え過ぎだって?

そうかもしれないけど、この違和感は書いておいたほうがいいと思ったんだ。

自分のブログぐらい、自分の思うように書かせてよ。

あ、でもね。登録はしてみますよ、1人の友達のために。

6人目なら全世界みんな友達なんですけどね。ミルグラム的には。

追記2010/11/09:スタンレー・ミルグラムのソーシャルネットワークの実験、スモールワールド実験では、友達の友達の・・・と増やしていくと、6次目には、世界のすべての人が友達になっている、ということです。友達の友達の友達の友達の友達の友達は、すべての人、ということです。ちなみに、ミルグラムはアイヒマン実験、服従の心理を探る社会心理学の実験も行いました。

……結論としては、facebookの登録の仕組みに違和感があった、ってことを言いたかっただけなんです、話を膨らませすぎました。いつもの悪いクセです(^_^;