関東平野下のブロック、に引き続き、そのあたりの別の知見を探してみる。
千葉の地形でちょっと不思議に思うことがあって、それを調べていたら、関東平野の地下がなんとなくわかってきた。
下総台地は、東に行けば行くほど高くなっている(東が高い、傾いた台地)。断崖でそれが終わり、九十九里平野を見渡すことが出来、天気がよいときには、太平洋の水平線が見える。
下総台地の東縁の断崖は、牛久−東金崖線と呼ばれていて、海蝕崖だと言われる。
縄文時代の海進時(海面上昇時)にできた、というけれど、それにしては少し激しすぎると思う。
何か、強力な力がその下に働いている。
東金崖線は北部にいくほど高さは失われるけど、それでも、この地形の生成過程について、詳しく知りたいと思った。
検索していったら、関東平野とその基盤に関しての総合的な再検討が1990年代から行われていた。
関東平野の基盤の変形形状と被害地震@産業技術総合センター地質調査総合センター
関東ロームに挟まれた湖沼の鍵層を定め、かつて水平だった鍵層の標高の違いなどから、丘陵下に独立して隆起・沈降するブロックを想定し、その動きと、断層、地震との関係を見ていこう、という研究。表面に現れた現象(症状)から、見えない部分を想定する方法は、地味ではあるけれど、まっとうな方法だと思う。
あと、入間や飯能など、関東平野の西縁も、興味深いですね(化石についても、後でもっと調べたいことがたくさんある)。
古多摩川が、立川断層(逆断層)で断ち切られ、北東に流れていたのが南東に流れを変えたなんて、ワクワクしますよねぇ(しませんか?)。
河川の流路の変遷なんて、誰も調べてないのだろうか?(調べようがないか)。
興味は尽きないのだけど、関東平野の成り立ちについての知見は、
「今から200万年前、現在の山地と平野の境にあたる所に陥没がおこり、山地をつくる基盤の岩石(チャート・砂岩など)が急崖から崩れ落ち」
いやー、そんなことがあったわけですね、まったく知りませんでした。
関東平野の地下について、検索してもなかなか出てこなかったんだけど……これはとても詳しい! しかもビジュアル。
すごい……。これって「地学団体研究会埼玉支部」の「個人(有志)」が作っているんですよね。すばらしい。
大学(研究者)も、行政も、ぜひこういうページを作って欲しいですね。