「マラソン」で検索していたら、「構造消耗マラソン」なる言葉が引っかかった。
なんだろう、この言葉は。
ますます仕事が忙しくなりそうなのに、収入が増える見込みはないからだ。今話題の「ワーキングプア」とは少し違う。「働き貧乏」、あるいは「忙し貧乏」に伴う消耗感とでも言えばいいのだろうか。6月20日は構造設計者の「消耗マラソン」がスタートする日なのだ。
(略)
巡り巡って、建物の耐震性低下という形で、ツケがユーザーに回される恐れが大きい。
このコラムでは、姉歯事件・耐震偽装問題を受け、「改正建築基準法」が2007年6月20日から施行され、耐震偽装は防げるだろうが、人員・予算・期間は限られるなか、チェックが甘くなる可能性があると警鐘を鳴らしている。
これと似た問題は、今や、あちこちで起こっている。
医療、介護の現場では深刻だ。
自分のいる出版・印刷はもともと規模も小さいし、常にサバイバル状態なのだけど、ここにきて、さらに長時間労働、オーバーワークの消耗戦に拍車がかかっているように思える。
まるでマラソンをしているような状態で、少しずつペースアップし、坂道になってきた、という感じか。
日本も急速に舵を切っている。時代は明かに変わりつつある。