【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、英国の電子書籍PRベンチャーJellybooks社(本社:英国ロンドン市)が昨年夏からスタートしたEPUB電子書籍ファイルの読者閲覧ログ解析サービスの一部結果を米New York Times紙で報告しているとのこと。
Jellybooks社は昨年から、出版社向けに未発売作品の売上予測を代行するため、モニター試読者たちの同意の上で、EPUB3ファイル内に「candy.js」というJavascriptスクリプトを設置。同スクリプトはオフライン状態の主要電子書籍ビューワでも作動し、モニター読者はオンライン時に、専用ボタンをクリックしてログデータをJellybooks側に手動送信する仕組みになっているとのこと。モニターレポートを書かせる従来の手法よりも、合理的だとしている。
同社のレポート結果によると、有名作品を完読したモニター試読者は62%程度だが、それが未発売作品になると90%程度が最初の100ページ前後で脱落。その最初の100ページ以降まで読者たちに読み進めさせられるかどうかが、作品の成否の鍵となることが判明したとのこと。【hon.jp】
問合せ先:The Digital Readerの記事( http://www.teleread.com/jellybooks-e-book-reader-statistics-actually-mean-anything/ )