【編集部記事】“ハイパーテキスト”の語源となり、1960年代からずっと開発・研究が続けられている電子文書システム「Xanadu(ザナドゥ)」のプロトタイプ版が、今年4月についにネット上で触れるようになった。
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Xanaduは、北海道大学にも研究室を置いたことがあるTed Nelson氏が研究を続けているもので、電子文書の同一部分を動的にP2Pリンク結合する夢のシステム。現在もなお未完のシステムとなっており、「コンピュータ史上もっとも長いVaporware」と揶揄されることも多いが、今回カリフォルニアのChapman大学で初公開されたのはそれをWebブラウザで動作させるための「OpenXanadu」というプロトタイプ。
ぱっと見、プログラマーがよく使う差分エディタや、流行の論文コピー監視システムのようにもみえるが、コンセプト自体はまだまだ先進的で、今後のさらなる進化を期待したい。【hon.jp】
問合せ先: OpenXanaduのプロトタイプ( http://xanadu.com/xanademos/MoeJusteOrigins.html ※要:最新Webブラウザ)