«     »

EU圏の電子書籍VAT格差をうまく利用、「英国20%-ルクセンブルク3%」でAmazon社が丸儲け?

Posted by on 10月 23, 2012 at 11:30 am.

【編集部記事】英The Guardian紙によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)の英国法人が、電子書籍の出版社に対し付加価値税(略称:VAT、日本でいう消費税)20%分のディスカウント要求を始めた模様。

 EU加盟国では協定により、電子書籍は文化財とはみなされず、作品の販売時に15〜20%程度のVATを納税を課すことになっている。しかし、メディア業界に手厚い保護をすることで知られる富裕国ルクセンブルクはこの協定を無視し、自国内での電子書籍VAT納税率を3%に設定しており、Amazon社やApple社の欧州電子書籍部門は同国に法人登記を置いている。

 記事によると、Amazon社では自社サイトでの価格がライバルサイトより常に最安値であること保証する“最優遇”規約を織り交ぜながら、卸値についてVAT分相当のディスカウントを要求し始めているという。もちろん英国の出版界はこの動きに猛烈に反対しているようだ。【hon.jp】

問合せ先: 英Guardianの報道( http://www.guardian.co.uk/technology/2012/oct/21/amazon-forces-publishers-pay-vat-ebook )

Comments are closed.