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電子書籍を“ビジュアルプログラミング”する時代が来る? 米Carnegie図書館の「My StoryMaker」ツール

Posted by on 7月 20, 2012 at 8:08 pm.

【編集部記事】技術・サービス革新が激しい電子書籍業界で、IT担当者たちの間で伝説となっているある一つのFlashアプリがある。それが、名門Carnegie-Mellon大学(本部:米国ボルティモア州)で5年前に制作された「My StoryMaker」という電子絵本オーサリングツールだ。

 電子書籍オーサリングツールは一般的に、ワープロ/DTPソフトを模倣したものが大半だが、このMy StoryMakerが模倣したのはSqueakなど、プログラミング入門教材としてよく使われる“ビジュアルプログラミング”環境だ。

 My StoryMakerでは、画面上でアイコン化された「主人公(character)」「対象物(object or charcter)」をドラッグ&ドロップで関連付け、「行動(action)」をメニュー選択し、「目的地(goal)」に移動していくことで、英文ストーリーと挿絵とページが自動生成され、PDF絵本として出力できる仕組みとなっている。

 あくまでも子供たちにストーリー創作作業をオブジェクト指向的に教えるためのツールであるため、プロ用途には使えないが、数年後の電子書籍制作環境がどのようなものになるか、予感させるには十分だ。現在も大学近くのCarnegie図書館のサイトで公開されているので、電子書籍システム関係者は一度遊んでみることをお薦めしたい。【hon.jp】

問合せ先: My StoryMakerのスタートページ( http://www.carnegielibrary.org/kids/storymaker/embed.cfm ※要Flash対応Webブラウザ)

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