【編集部記事】米New York Times紙のブログによると、米国の読書家の間でカリスマ図書館員として有名なNancy Pearl氏が、Amazon社(本社:ワシントン州)と米書店業界の抗争で板挟みになっているとのこと。
今年67歳になったPearl氏は、過去シアトル市立図書館に勤務していた時代、より多くの人に本の魅力を伝えようとラジオ番組に出演したり、隠れた名書を弾丸のように紹介していく選書ガイド本「Book Lust」シリーズを執筆するなど、米国の読者家の間で“選書のカリスマ”として一躍有名に。Pearl氏のガイドを商品仕入れの参考にする書店員も多く、業界から多くの賞を獲得し、2003年には地元でフィギュア人形が売り出されるほどだった。
しかし、Amazon社が1月11日、同社の絶版本復刊ビジネスの指南役としてPearl氏と契約を発表した途端、書店・出版業界のファンたちが激怒。翌日から一転して、TwitterやFacebook上で裏切り者の悪役になってしまったとのこと。Pearl氏自身は復刊活動の一環として契約しただけで、報酬金額も大した額ではないため若干困惑している様子だが「店頭から消えた名作たちを蘇らせるためには仕方がない」とコメントしている模様。【hon.jp】
問合せ先: 米New York Times紙の報道( http://bits.blogs.nytimes.com/2012/02/08/amazon-up-in-flames/ )