結局、「hon.jpターミナル」導入がもっとも合理的な選択になるのですが、それでもどうしても社内事情により独自開発しか許されない場合もあるでしょう。そこで、これからゼロからシステム設計しなければならない電子書籍担当者やシステム責任者の方にとても重要なアドバイスを1つしておきましょう(我々も鬼ではないので)。
これはすでに欧米の図書館系・出版SCM系システム研究者にはよく知られていることなのですが、紙書籍の書誌管理システムをひな形にして、長期運用に耐えうる電子書籍の書誌管理システムはつくれません。まったく新しいデータモデルで考える必要があります。その新しいデータモデルは何か、いろいろ研究者間で議論があるのですが、現在もっとも有力なのが、「グラフ理論」の考えを元にした設計アプローチです。この辺とかこの辺も手がかりにしながら、いろいろと調査してみるといいでしょう。
※次回、第28回「書誌のデータ項目を理解する(4)」は10月1日(土)に公開予定です。【hon.jp】
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問合せ先: hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )