電子書籍にも「書誌」はあります。MP3ファイルでいうID3タグのような規格はまだ存在しませんが、おおまかにいえば「タイトル」「作者名」「出版社」「ファイルフォーマット」などといった感じで、ほぼ似たようなパターンで各販売サイトで利用されています。
出版社の電子書籍担当者は、この販売サイトのために電子書籍商品すべての書誌データを入力し、納品先からの問い合わせに備えて、常に管理・更新・保管しておく必要があります。自分のPC上でExcelで管理している人もいれば、自作のMicrosoft Accessデータベースでそれを管理している人もいるでしょう。「hon.jpターミナル」も、その用途で毎日使われているシステムです。
「hon.jpターミナル」では現在、約150個の書誌データ項目(例:タイトル、タイトルかなよみ、サブタイトル、サブタイトルかなよみ….などいった感じで)を内部的にサポートしています。これを聞いて「150種類も?うちでは10個も入力していないぞ」とビックリする電子書籍担当者は多いと思います。そうなんです、実は日本の電子書籍業界は10年以上の歴史があるため、その間に知らず知らず項目数を少しずつ増やしてきたのです。年内にはさらに170に増やしていく予定ですが、今後もその数は増えるものと予想しています。
次回は、このデータ項目の種類について、さらに深く掘り下げていきます。
※次回、第26回「書誌のデータ項目を理解する(2)」は9月10日(土)に公開予定です。【hon.jp】
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問合せ先: hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )