前回、「hon.jpターミナル」では商品をnamespaceで管理しているため、下図のような組織内のちょっとした階層の上下関係の入れ替えにもすぐに対応できることを説明しました。
hon.jpターミナルでは、単純に作品・フォルダをマウスでドラッグ&ドロップするだけで、階層の上下関係が入れ替わります。この結果、namespaceそのものも下記のように変化することになります(下例)。
旧:jp.co.digipub.koino-yokan.pdf
新:jp.co.digipub.pdf.koino-yokan
さて、ここでちょっと面白いシチュエーションが発生します。電子書籍担当者的には、後者は単に商品の管理フォルダを少し移動したものであり、商品そのものにはまったく変化はないと考えるのが普通でしょう。しかし、システム的には、namespaceが変わったので、後者はまったく別のデジタルオブジェクトであると見なします。
人間は同じ商品とみなすが、システム側は別オブジェクトとしてみなす。さて、どちらが正しいのでしょうか? 答えは「どちらも正しい」です。namespaceはあくまでもhon.jpターミナル側が使っているデジタルオブジェクト管理コードなので、電子書籍担当者が通常取引先との間の決済等で使う「商品コード」とはまったく別次元の話なのです。
実用上まったく影響ありませんが、namespaceと商品コードを混同する人がたまにいるので、できるだけその違いを理解するようにしましょう。
※次回、第24回「namespaceっていったい何?(6)」は8月27日(土)に公開予定です。【hon.jp】
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問合せ先: hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )