通常の出版社だとこの場合、さしづめ「これを機会に2社のシステムを統合して…」と一度は考えますが、異なる設計のシステム同士を1つに統合するのはかなり難解で、たいていの場合は悲惨な結果に陥ることになります。
しかし、新潮社では「hon.jpターミナル」を電子書籍の書誌管理システムとして使っていたので、システム統合の心配は不要でした。「○○○○という保護されたWebディレクトリに最新の書誌データ一式が毎晩出力されているので、そこからHTTPで自動GETしてください」と2社に指示するだけでした。
新潮社でのデータの流れの基本的イメージは、下記の図のとおりです。
前回解説したとおり、「hon.jpターミナル」では、電子書籍担当者が日々入力した書誌データを深夜、関係者専用の保護Webディレクトリに全件出力しています。2サイトのシステム会社はそれぞれ、そのデータを取りにいくロボットスクリプトを書き、自動的に担当サイト上に掲載しています。
「hon.jpターミナル」ユーザーは、このような使い方をしても追加料金は発生しません(カスタム開発が発生した場合は別)。「hon.jpターミナル」の基本機能だからです。
次回は「hon.jpターミナル」のもっとも人気の高い“おまけ機能”である、ニュース投稿機能について説明します。
※次回、第18回「自分のPCからニュース記事をhon.jp DayWatchに投稿しよう」は7月9日(土)に公開予定です。【hon.jp】
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問合せ先: hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )