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陰謀論に関係するリンクを一巡りして、テロとその報復戦争を捉え直し、戦争のない(少ない)平和を考えてみる。陰謀論の真偽についてはご自身で考えてとしか言いようがない。というのも、すでに、アメリカでも日本でも、多くの人が検証を行っているし、自分はそれを検証するような独自の材料もないし。というか、真贋論争よりも、次にそれが起きないことについて考えたほうがいいかと思う。
ともあれ、検索すればたくさん出てきます、そのなかから、興味深かったサイトをあげていく・・・
まず、最初にとりあげるのは、
『911 ボーイングを捜せ』公式ページ
10分程度のダイジェスト動画も見られる。サイトを見ると、反戦平和主義の政治運動リンクしてますね。そういう色付きであることを理解したほうがいいでしょう。陰謀論に関する書籍や雑誌、とりあげられたメディア情報も一覧になってます。
映像作品としての参考評については、
『911 ボーイングを捜せ』@中川敬のシネマは自由をめざす!
この映像作品に反論するサイトもある。
分解 『911 ボーイングを捜せ』
『911 ボーイングを捜せ』への詳細な反論が掲載されている。反論には、かなりの時間と労力が必要だったと思う。陰謀論粉砕の証明ソースのリンク先としてよく引っ張られている。
9.11を巡る映像作品は、事件後5年経過して、次々に出てきている。『ユナイテッド93』もその一つ。
『ユナイテッド 93』公式ページ
また、『ユナイテッド93』の映画評も参考になる。
映画評によれば「冷徹な「事実」であり「現実」ですね。何人たりとも汚すことのできない「神聖」と呼ぶべき動かしがたい「事実」」とのこと。「「正しいこと」のために戦うのは不幸のなかに幽かな救いの光を灯すものだなと改めて認識しましたね私は」という言葉も。
この映画評エントリーの下のほうで、完膚なきまでに徹底的に批判されているのが『Loose Change(ルース・チェンジ)』という9.11陰謀論を扱ったビデオ映像作品。「日本の反戦平和・同性愛者人権擁護政治勢力のプロパガンダの道具に利用される可能性がある」「現実とドラマとの区別なく映像を娯楽や政治目的で消費しようとする姿勢に不愉快極まりないものを感じる作品」といった酷評が、『ユナイテッド93』と真逆なのがおもしろい。同「ルース・チェインジ」911アメリカ政府陰謀論はカルトの一種」というエントリーでも批判されている。そうとうオカンムリらしい。
さて、問題の、『Loose Change(日本語吹き替え版)』[video.google.com・動画]。
1時間23分もあるビデオ映像作品。煽動的な作りだし、ツギハギだらけ、という印象は否めない。ちなみに、米国内のグーグルがこうしたビデオを掲載し続けられる、というのは、ちょっとアヤシい気がしないでもない。アクセスログは残るわけで。
この映像の日本語訳を手がけ、あちこちで宣伝してる人・きくちゆみ氏のブログは
きくちゆみのブログとポッドキャスト
活動内容は別として、あまりに堂々とやってますので、肝はすわってる感じです。
911真相究明国際会議 in TOKYO
きくちゆみ氏、ベンジャミン・フルフォード氏らのシンポジウムイベントの頁。
検索するとたくさん出てきますが、彼女の活動に批判的な人も多い。
きくちゆみ氏の弁明を批判する。@とほほブログ
きくちゆみ氏の活動を批判している
陰謀論批判については、宮崎哲弥氏が『週刊プレイボーイ』やテレビ番組「ムーブ」で陰謀論について批判している。
宮崎哲弥が「9・11陰謀論」を斬る!@VanTomioの「日本につける塗り薬」!
「「意図せざる帰結」に満ちた世界で、大規模な陰謀など成り立ちっこないことに、いつになれば人々は思い至るのか?」。となると、世界の平和などという意図も無駄なような気がしてくるが、それも意図せざる帰結というか神の手の内のサイコロで決まるのかもしれない。
9.11陰謀説がテロを誘発する@宮崎哲哉(テレビ番組「ムーブ」)[YouTube]
9.11陰謀論がなぜ出てくるのか、について、詳細に語ってくれるのは、
USAニュース「翻訳前のアメリカ。」@ほぼ日刊イトイ新聞@鈴木すずきち
ここに掲載されている、
2006-09-11 9-11陰謀論 その1
2006-09-12 9-11陰謀論 その2
2006-09-13 9-11陰謀論 その3
2006-10-11 キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その1
2006-10-17 キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その2
2006-10-27 キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その3
を読むと、陰謀論に関係する諸勢力とその意図が、とてもよくわかる。
読めば、陰謀なんてありえないよなーと、半日ぐらいは魔法がかかる。
ただ、この人はどこの誰なのか、糸井事務所のスタッフさんなのか、わからない、これもまた陰謀なのか? そう思うと、まず陰謀論を斬るには、自分は陰謀を巡らせてませんよ、あるいは、意図的に企んでやってますよ、と自己証明してからでないといけない、ということに気づく。それにしても、まったく公平な立場などあるだろうか? ジャッジするなどという立場は成り立ちがたい。最終的には自分でそれを判断するのみだ。
あとはランダムに紹介。
ペンタゴンに突入したボーイング
陰謀論の反証材料などが集められている。地味だけどよくできてます。
テロリズムFAQ>陰謀論関連
陰謀論に関するFAQ。主に掲示板での質問と、それに対する識者の返事・解決。簡潔でわかりやすく説得力もある。ただ、あとでよく考えると、論証に無理があると思われる箇所もある。ロジックが骨折していても、豊富な知識で説得を受けると人は、なるほどー、と思ってしまうのだった。
9-11謀略に関する記事@ジェラス・ゲイ | 江原 元のページ
陰謀説派に入るだろう。ページの中程に記事リストがある。よくまとめてある。「理不尽にもアメリカとイスラエルによって虫けらのごとく殺された罪なき人びとにこのサイトを捧げる」と過激なmeta nameを入れている。
9.11陰謀説関係@なんで屋−驀進劇−
陰謀説関係の政治的ニュースへブログのエントリー。
9.11陰謀説に思う@もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語学習
普通の言葉で、陰謀論を取り巻く情勢を教えてくれている。とてもわかりやすい。「犠牲者となった方、家族の方が失ったものは返ってこないということだけは確実です」という言葉が重い。
阿修羅♪
アヤシいネタを扱う掲示板。陰謀論のスレッドもたくさんある。アヤシいネタを扱うだけにかなりアヤシい(?)。
Martial Law 9/11: Rise of the Police State (Alex Jones)[video.google.com]
9.11を追ったドキュメンタリータッチのビデオ映像作品(英語)。2時間半。
自分が一巡りして思ったことは、
・9.11の事実検証は続けるべきだし、隠されている情報も明らかにすべき
・陰謀の真偽を確かめるすべがない以上、陰謀論はそれぞれの個人の意見であって、誰もが認める固定された事実ではない
・陰謀論は、憶測の混じった曖昧な意見であるという情報の取り扱い方をする
・陰謀論を事実として流布しない
・それでも、疑義のある部分は疑義がある、として、疑義のまま保ち続ける
・結果論では判断しない(「結果的に○○にとって有益だったので、疑問はともかく正解・成功だった」というエコノミーな言説には組しない)
以上は、9.11について思ったこと。
次に、テロに対して思うこと。
・テロは容認しない
・しかし、テロを防ぐための対テロ戦争は容認しない
・死によって救われるという教義と自己犠牲としての自爆テロを容認しない
・大国による先制/限定核/攻撃が許されるなどという論も容認しない
以下は、対テロ戦争、アフガン戦争、イラク戦争について思うこと。
・9.11の直接の犯行グループとアフガニスタンやイラクという国家は直接関係がないのに戦争を仕掛けたのは間違いだと思う
・大義なき戦争を仕掛けるという計画があり、計画は米に同調する大国の協調のもとで実行された
・計画の実行は、ある程度まで成功しかかった
・計画の実行は、どうやら失敗しそうだ
・計画のことを「陰謀」「策謀」とするかは、判断に迷う
・「文明の衝突」「宗教戦争」ではない
9.11(テロ)、対テロ戦争、に共通する思い。
・国際テログループ、そしてアメリカ合衆国、それらに賛同する者たちが決定し、実行した行為、その行為の犯罪性すなわちテロと対テロ戦争の泥沼については、裁かれ、罰せられるべきである。裁くことが特定の国際組織にはできないとなれば、被害を受けた当事国同士で監視し、注視し、同じことをさせないように、忠告すべきでだ。また、なぜそれが起こったか、それを起こさないための取り決めを行う手続きを、戦争ではなく非暴力的な方法で行う努力を続けるべきである。たとえ、戦争が再び起こったとしても、可能な限り、戦争以外の方法で終結させるべきだ。希望は捨ててはならないし、戦争という方法を用いるよりましだ。
陰謀論は問題を矮小化する。これは論理的な因果を決定するやり方であり、原因探しであり、一部の原因を排除すれば終結するはずだという楽観論に基づいているか、超越的な原因でまったく排除不可能な絶望に基づいていると思う。
アル・カーイダやフセインを捕まえて処刑すればそれで終わるのか? 小ブッシュやチェイニーやラムズフェルドやライスといったブッシュ政権やネオコン一派が裁かれるだけで、これらの問題が解決するのか? イスラム国家に米型民主主義政権をもたらして平和になるのか? テロに脅えるアメリカ人が、そして、反米に傾くイスラムに住む人々が、そして日本人もだけど、この問題について、自分から考えていく時間をもつこと、それが必要だと思う。広汎な人々の意思の総体がこれらの問題を起こしている。
だが、考えている間にも銃弾が浴びせられるのが戦場なわけで、前線に向かって「銃を下ろして考えましょう」などと呑気なことは言えない。前線からは「いいから弾持ってこい」「援護射撃しろ」「おまえはどっちの味方なんだ?」「命もかけないで文句言うな」「考えるしかないなら、おまえが考えてこの戦争を止めろ、こっちは手一杯なんだ、なんとかしろ!」「誰の陰謀か突き止めてる時間あるなら、ともかく今目の前の戦争を止めさせろ、あの爆撃と銃撃を止めさせろ!」と言われるに違いない。
双方が同時に銃を下ろすというタイミングを作らないと、戦争は終わらない・・・
・・・どうして今頃、9.11陰謀論について考えてみたのか。
2006年9月に友人が『ユナイテッド 93』という映画を観て、善悪はともかく重く衝撃的なドキュメンタリータッチの映画だった、と教えてくれた。それに対して自分は、ドキュメンタリータッチの「映画」として公開されても、人は、ドキュメントとして、事実として受け取ってしまうのではないか、と思った。実際に飛行機の中にいて、助かった人は誰もいなかったのだから、映画は想像力によって補完されている。また、中間選挙が近づいて、米メディアのプロパガンダも含まれているのではないか、と。
しばらく、その問題には忙しくて触れることができなかったけど、ずっと引っかかっていたのだった。事実と虚構、善と悪。そして、9.11を映画というビジネスにしていいのだろうか、永遠に続くという対テロ戦争に9.11は含まれていて戦争はまだ続いているのに映画にすべきことなのか、など。ネットで誰かが、陰謀論に関する動画リンクを張っていて、それを観て、再び9.11について考えてみようと思ったのだった。
追記2007年1月27日:「分解 『911 ボーイングを捜せ』」の作者msqさんより、「サイト「『ユナイテッド93』の映画評」とは作者が違う」旨のご連絡をいただきましたので、訂正いたしました。
Posted by gont at 2006年12月04日 14:05 | TrackBack